2021年09月17日
アブ カーディナルIとIIIをワンピースベール化してみた
アブ カーディナルIIIIをワンピースベール化してみました。3800円という価格ながらネジ込み式ハンドルかつ予備スプール付きという優等生です。
ついでに旧カーディナルも。
正確に書くと
カーディナルS2500
と
カーディナルIII SX2500H

奥のシマノ シエナは気にしないで。手前左がカーディナルIII、右が旧カーディナルI
ワンピースベールと言うのはシマノ用語でアブ用語だとユニフローベールと呼ぶらしいけど馴染みがないからここではワンピースベールと呼びます。
「カーディナル」「ベール」で検索しても復刻版のオールドカーディナルばっかりなんですよね。これはこれで楽しそうだけど。
ネットで手掛かりが見つからないのでそれこそアブガルシアのいろんなリールの写真と分解図を穴が開くほど眺めて部品を注文しました。
注文したのは2つです。
クロスフィールド2500Hのベール1100円
旧カーディナル用
REVO ALXシータ2500Hのベール1320円
カーディナルIII用
どうやらアブのベールは取り付け構造が2種類あるみたい。一つは小さい部品でベールを止めるタイプで旧カーディナルはこのタイプ。クロスフィールドのベールが流用出来そう。
29と30の部品でベールを止めます。

クロスフィールドのパーツリスト
もう一つは挿して90度回すだけのタイプでカーディナルIIIはこのタイプ。ゼノンという新型リールのベールが無難なシルバーでREVO ALXシータのベールがゴールド。
旧レボALXもシルバーだけど謎の部品(写真省略。自分で調べてね)があるからゼノンを注文しました・・・が新型なので部品が入るまで2、3ヶ月かかるらしい。なのでREVO ALXシータのゴールドに変更しました。

ゼノンのパーツリスト
まずは旧カーディナルにクロスフィールドのベールを取り付けます。
最初は外し方が分からず手間取ったけどやり方が分かったら簡単でした。キリ状のものでピンを抜くだけ。

構造は写真から想像してください。

旧カーディナルはポン付けでした。

ハンドルを外して手でローターを回してブレをチェックします。

良い!
でもオススメ出来る改造とは言えないかな。
ワンピースじゃないんです。

ダイワと同じ構造だからワンピースじゃないこと自体はいいのですが見た目がダイワほど洗練されていないんですよねぇ。
なんか野暮ったい。
ひと工夫してレボのワンピースベールを付ける方法考えた方がいいかも。成功した人は「カーディナル」「ワンピースベール」「改造」で検索引っかかるタイトルでブログにあげてね。Youtubeでもいいよ。
パーツ供給期間は終わってるけどREVO NEOSのベールの在庫があればそれもいいかも。
次は本命のカーディナルIIIです。
こちらはワンピース。
ベールの取り外しは簡単で90度回して抜くだけ。

逆の手順で取り付け・・
形が違うじゃん。

どうしよう。
ベールを大事に取ってても仕方ないよね。
切ってしまえ。

最近リューターを買ったばかりで使うのが楽しいのですが扱いに慣れるまでは慎重に操作すべきでした。ディスクが突然弾けました。力を入れ過ぎ。20枚ぐらいあるからいいけど。

あとはポン付けと思ったら今度はネジがうまく締まらない。

カーディナルIIIのネジは他と違うサイズみたい。
旧カーディナル、クロスフィールド、シマノは同じサイズ。
写真左がカーディナルIII、右が旧カーディナル

ガラクタ箱、もとい、宝箱にシマノのネジがあったので流用しました。
無事ネジが締まったら今度はラインローラーが回りません。よく観察するとオリジナルのベールには突起があります。

宝箱から内径4mmのシムを探し出して現物合わせしました。

ここまで苦労してローターがブレたら泣くよ。

良い‼
カーディナルIIIが3800円
ベールが税込1320円
ワンピースベール、ねじ込みハンドル、予備スプール付きで5100円のリールってどうですか?

Amazon
ネジ込みハンドルで予備スプールが付いて3800円。
楽天
ナチュラムにリンク
今回はポイント消化のためナチュラムで買いました。カーディナルは安すぎて送料無料にさえなりません。無駄にエギとか小物とかも合わせ買いしてしまいました。

超絶おすすめリューター
ちょくちょくクーポン配布しているから2000円前半なら買い。今回使ったディスクは付属していないから注意。
ディスク
https://amzn.to/2YRfHS9
4mmと5mmのシムは何かと使い所あるから準備しておくといいですよ。
ついでに旧カーディナルも。
正確に書くと
カーディナルS2500
と
カーディナルIII SX2500H

奥のシマノ シエナは気にしないで。手前左がカーディナルIII、右が旧カーディナルI
ワンピースベールと言うのはシマノ用語でアブ用語だとユニフローベールと呼ぶらしいけど馴染みがないからここではワンピースベールと呼びます。
「カーディナル」「ベール」で検索しても復刻版のオールドカーディナルばっかりなんですよね。これはこれで楽しそうだけど。
ネットで手掛かりが見つからないのでそれこそアブガルシアのいろんなリールの写真と分解図を穴が開くほど眺めて部品を注文しました。
注文したのは2つです。
クロスフィールド2500Hのベール1100円
旧カーディナル用
REVO ALXシータ2500Hのベール1320円
カーディナルIII用
どうやらアブのベールは取り付け構造が2種類あるみたい。一つは小さい部品でベールを止めるタイプで旧カーディナルはこのタイプ。クロスフィールドのベールが流用出来そう。
29と30の部品でベールを止めます。

クロスフィールドのパーツリスト
もう一つは挿して90度回すだけのタイプでカーディナルIIIはこのタイプ。ゼノンという新型リールのベールが無難なシルバーでREVO ALXシータのベールがゴールド。
旧レボALXもシルバーだけど謎の部品(写真省略。自分で調べてね)があるからゼノンを注文しました・・・が新型なので部品が入るまで2、3ヶ月かかるらしい。なのでREVO ALXシータのゴールドに変更しました。

ゼノンのパーツリスト
まずは旧カーディナルにクロスフィールドのベールを取り付けます。
最初は外し方が分からず手間取ったけどやり方が分かったら簡単でした。キリ状のものでピンを抜くだけ。

構造は写真から想像してください。

旧カーディナルはポン付けでした。

ハンドルを外して手でローターを回してブレをチェックします。

良い!
でもオススメ出来る改造とは言えないかな。
ワンピースじゃないんです。

ダイワと同じ構造だからワンピースじゃないこと自体はいいのですが見た目がダイワほど洗練されていないんですよねぇ。
なんか野暮ったい。
ひと工夫してレボのワンピースベールを付ける方法考えた方がいいかも。成功した人は「カーディナル」「ワンピースベール」「改造」で検索引っかかるタイトルでブログにあげてね。Youtubeでもいいよ。
パーツ供給期間は終わってるけどREVO NEOSのベールの在庫があればそれもいいかも。
次は本命のカーディナルIIIです。
こちらはワンピース。
ベールの取り外しは簡単で90度回して抜くだけ。

逆の手順で取り付け・・
形が違うじゃん。

どうしよう。
ベールを大事に取ってても仕方ないよね。
切ってしまえ。

最近リューターを買ったばかりで使うのが楽しいのですが扱いに慣れるまでは慎重に操作すべきでした。ディスクが突然弾けました。力を入れ過ぎ。20枚ぐらいあるからいいけど。

あとはポン付けと思ったら今度はネジがうまく締まらない。

カーディナルIIIのネジは他と違うサイズみたい。
旧カーディナル、クロスフィールド、シマノは同じサイズ。
写真左がカーディナルIII、右が旧カーディナル

ガラクタ箱、もとい、宝箱にシマノのネジがあったので流用しました。
無事ネジが締まったら今度はラインローラーが回りません。よく観察するとオリジナルのベールには突起があります。

宝箱から内径4mmのシムを探し出して現物合わせしました。

ここまで苦労してローターがブレたら泣くよ。

良い‼
カーディナルIIIが3800円
ベールが税込1320円
ワンピースベール、ねじ込みハンドル、予備スプール付きで5100円のリールってどうですか?

Amazon
ネジ込みハンドルで予備スプールが付いて3800円。
楽天
ナチュラムにリンク
今回はポイント消化のためナチュラムで買いました。カーディナルは安すぎて送料無料にさえなりません。無駄にエギとか小物とかも合わせ買いしてしまいました。

アブガルシア(Abu Garcia) カーディナルIII SX 2500H
超絶おすすめリューター
ちょくちょくクーポン配布しているから2000円前半なら買い。今回使ったディスクは付属していないから注意。
ディスク
https://amzn.to/2YRfHS9
4mmと5mmのシムは何かと使い所あるから準備しておくといいですよ。
2021年09月13日
アブ カーディナルにシマノのハンドルを付けてみた。
数年前に2800円ぐらいで買ったアブ カーディナル のハンドルのメッキが剥がれて来ました。真鍮が腐食したのでしょうか。

右が腐食したアブ、左が保管箱で眠っているシマノの何かの機種のハンドル。世の中のリールの殆どは六角軸だけどシマノだけは独自路線の四角なのでそのままだとアブには付けられません。

両者分解。

このカシメ部分を2.5mmぐらいのドリルでコジコジして破壊すれば外れます。

M2.6のタップでネジ山を切りますが個人的にはハンドタップより電動ドライバーのチャックに付けてゆっくり回す方がやり易いと思います。

2.6mmのネジでシマノのハンドルとアブのツバを合体。仮止めです。

削りかすきたねぇな。
色々頑張ってネジ頭を小さく削ります。

うまく収まりました。

反対はネジが飛び出ています。

リューターでカット。工具はグラインダーでも金ノコでもお好みで。

アブ カーディナルにシマノのハンドルが付きました。

一応アブのハンドルとシマノのツバも合体させておくけどネジ頭を加工するのは面倒なのでネジに合わせてハンドル側を加工しましょう。皿取り錐で削るだけなので簡単。

シマノのツバと合体しました。
ネジ頭が目立つけど使う機会も無さそうだしいいんじゃないですか?

ここからアフェリエイト
2.6mmのタップ。
皿取錐は9mmぐらいが汎用性高いです。
超絶おすすめリューター
ちょくちょくクーポン配布しているから2000円前半なら買い。
今回とは無関係だけどリール改造マニアなら準備しておきたいタップ。
ハンドルキャップ用のネジ山を切るやつ。

右が腐食したアブ、左が保管箱で眠っているシマノの何かの機種のハンドル。世の中のリールの殆どは六角軸だけどシマノだけは独自路線の四角なのでそのままだとアブには付けられません。

両者分解。

このカシメ部分を2.5mmぐらいのドリルでコジコジして破壊すれば外れます。

M2.6のタップでネジ山を切りますが個人的にはハンドタップより電動ドライバーのチャックに付けてゆっくり回す方がやり易いと思います。

2.6mmのネジでシマノのハンドルとアブのツバを合体。仮止めです。

削りかすきたねぇな。
色々頑張ってネジ頭を小さく削ります。

うまく収まりました。

反対はネジが飛び出ています。

リューターでカット。工具はグラインダーでも金ノコでもお好みで。

アブ カーディナルにシマノのハンドルが付きました。

一応アブのハンドルとシマノのツバも合体させておくけどネジ頭を加工するのは面倒なのでネジに合わせてハンドル側を加工しましょう。皿取り錐で削るだけなので簡単。

シマノのツバと合体しました。
ネジ頭が目立つけど使う機会も無さそうだしいいんじゃないですか?

ここからアフェリエイト
2.6mmのタップ。
皿取錐は9mmぐらいが汎用性高いです。
超絶おすすめリューター
ちょくちょくクーポン配布しているから2000円前半なら買い。
今回とは無関係だけどリール改造マニアなら準備しておきたいタップ。
ハンドルキャップ用のネジ山を切るやつ。
2021年09月03日
まさかのネジ込みハンドル。安価なスピニングリールの優等生アブ カーディナルIII SXを購入。
久しぶりにリールを買いました。
アブガルシア カーディナル3 SX 2500H
お値段3800円

21アルテグラとか21ナスキーとか気になるリールはあるんだけどマレーシアロックダウンの影響なのかシマノ製品は極端に品薄です。
それはさておき安いリールはいろいろあるけど頭一つ抜けているのはシマノのシエナとアブガルシア製のカーディナルシリーズと思っています。回転だったりガタだったり質感だったりあらゆる所がちょっとずつ高級機に劣るだけで我慢出来ないほど劣る所はありません。D社は更に低価格のリールと1000円ぐらい高いリールのラインナップで前者は筆者なりの最低基準を満たしておらず後者はシエナやカーディナルとの差異が見いだせない。
誰か人柱お願い。
見た目格好良くて軽くて予備スプール付いてネジ込みハンドルでベアリングてんこ盛りの無名リール。

奥が足に色を塗ったシエナ。糸もオレンジにしてみました。手前右が旧カーディナルで手前左が今回買ったカーディナル
旧カーディナルの弱点は真鍮ハンドルで、いつのまにか腐食したのかメッキが剥がれてきました。

とは言えカーディナルの方がシエナより600円ぐらい安いから一概にシエナの方がいいとも言えません。3000円前後のリールでの600円差ですからね。
なんて思ってたらカーディナル3はアルミハンドルになってシエナに並びました。
なんて思ってたらそれだけじゃなかったんです。
何とねじ込みハンドル。
ただしカーディナルシリーズにはSTX、SX、Sという松竹梅のグレードがあってネジ込み式はSTXと SXです。Sは従来通り真鍮。
価格的には
カーディナル3 STX 5000円 いい予備スプール付
カーディナル3 SX 3800円 プラの予備スプール付
シエナ 3200円
カーディナル3 S 2600円
コストパフォーマンスを考えるとこれまではシエナがベストだと思っていたけど3800円のリールでねじ込みハンドルという飛び道具はズルすぎです。今回はカーディナルSX 2500Hをポチッとしました。
まずはいろいろ見ていきましょう。
【質感】
いきなりネガティブなことから始まります。
質感、と言うか塗装がイマイチで旧カーディナルより悪い。シマノシエナと比較すると2段階レベルが下ですね。
イメージ的にはシエナは今時のスマホみたいな質感。カーディナルは1000円ぐらいの置き時計みたいな質感。もしかするとカーディナルが平均的でシエナが優秀なだけかもしれません。

【回転】
またもネガティブな話です。
カーディナル3はハイギアになったのに伴い回転が重い。ハイギアが流行り始めた頃のシマノみたい。シマノの場合、マグナムライトローターの登場でハイギアの回転の重さが解消されました。マグナムライトではないローターでも形状を工夫してあるんでしょうね。最近のシマノはハイギアでも回転の重さは全く感じません。

もっともこれは空回しの話で筆者は店頭性能と言ってます。筆者は主にウキ釣りやちょい投げに使う予定だから仕掛け回収が早いハイギア化は歓迎します。
【スプール】
ノブを外すとスプール上面に溝があります。水がかかった時の対策でしょうか?

ドラグノブの隙間から水が侵入しても水は溝に落ちてドラグワッシャー部は浸水しません。コストにシビアな価格帯ですからね。もしそうだとしたらパッキンを使わずアイデアで被水対策したんだから賞賛に値します。
【予備スプール】
プラスチック製のスプールです。ウキ釣りの時は地べたに置き竿する事もあるんでキズに強い(もしくはキズが目立たない)プラスチック製のスプールもいいかもしれません。

どう使い分けるかなぁ?
冬場は毎週のようにヤリイカのウキ釣りをやるのでそこそこの使用頻度です。ウキ釣り用にナイロン巻いた標準スプール、たまにしかやらないちょい投げは使い古しのPEを巻いた予備スプールという使い分けかな。
【ハンドル】
ぶっちゃけねじ込み式でも供回り式でもガタはありません。ただし供回り式の場合、しっかり取り付ければという条件が付きます。
供回り式の旧カーディナルを例にすると筆者が適当に(自分では適度と思っている)取り付けた状態ではガタがあります。実はそこから更にネジが4分の1回転出来てそこまで締めるとガタは皆無です。ドライバーでネジを締める感覚に置き換えるとネジ山を壊してしまいそうな締め込み方です。
一度ハンドルを取り付けたら滅多に外さない人は供回り式でも問題ないでしょうが筆者はハンドルは外すまたは折り畳んで仕舞うタイプです。ねじ込み式はリールの回せば勝手に締め込まれるからいいですね。
気になったのはハンドルノブのガタ。分解図を見ると取り外せるみたいなのでマイナスの精密ドライバーでこじったらキャップを開けられました。筆者は普段ベアリングチューンなるものは滅多にやりませんが今回はシム調整のついでにベアリングも入れてみました。

と言うのも筆者の中で「のみ」悪名高きシマノのX-SHIP機構のせいで長年眠っているベアリングがあるんです。サイズは850ZZでシマノのピニオンギア下と同じサイズ。ピニオン上下のベアリングって要求スペックが高くて質の悪いベアリングだと異音がします。高品質と思われるミネベアの汎用ベアリングでも要求に届きません。シマノのリールってシャーって音がする事があるでしょう。経験上、3割はこのベアリングが原因です。以前、この症状が出たリールのベアリングを交換するのにケチってラジコン屋さんで買ってダメ、ネットでミネベア買ってダメ、結局シマノ純正を買いました。大して効果はないのに何でこんなところにベアリング使うんだろう。
その時のベアリングです。
【ちょっと分解】
取り敢えずリールを買ったら開けてみたくなりますよね。オシレーションギアが2段になっています。カタログをよく見るとスローオシレーションって書いてある。スプールの上下の動きが遅いやつ。かなり大昔、PEラインが新素材と呼ばれていたころシマノがスーパースローオシレーションというのを全面に押し出したけど時代が早すぎたみたい。平行に近い巻き方になるからPEがスプール内で食い込んでしまうトラブルが多発しました。今はPEの性能がいいからそんな事にはなりません。シマノも一旦やめていつの間にかしれっと復活してますけどね。

【ベール】
ベールの上げ下げの気持ちよさはシエナと比べて圧勝です。音出し機構も付いていて上げるとカチッと気持ちいい音がします。
ワンピースベール(アブ用語だとユニフローベール)化の改造を目論み中なので期待せずお待ち下さい
シマノ シエナとアブ カーディナル3のどちらがおすすめかと言うと・・・
質感と価格はシエナが優位だけど予備スプールとねじ込みハンドルの利便性は捨てがたい。
カーディナル3かなぁ。
イチオシは中間グレード SX
ネジ込みハンドルで予備スプールが付いて3800円。
Amazon
楽天
ナチュラムにリンク
今回はポイント消化のためナチュラムで買いました。カーディナルは安すぎて送料無料にさえなりません。無駄にエギとか小物とかも合わせ買いしてしまいました。

下位グレードS
3000円以下の予算でこれよりいいリールを知りません。本文に出てきた旧カーディナルとはこれの2世代前のやつ。いいリールだと思いますが最初から巻いてあるラインはガチガチに固くて使い物になりません。百均のラインでもいいから巻き替え奨励。ライン代を考えるとシエナとの価格差が縮まるんだよなぁ。
上位グレードのSTX
予備スプールが格好いいです。明確に予備スプールの使用目的があるならSTXがいいでしょう。
シエナはAmazonより実店舗が安いかも。釣具ポイントの平常価格が3200円ぐらい。
巻いてあるラインはしなやかでかなり使えます。
アブガルシア カーディナル3 SX 2500H
お値段3800円

21アルテグラとか21ナスキーとか気になるリールはあるんだけどマレーシアロックダウンの影響なのかシマノ製品は極端に品薄です。
それはさておき安いリールはいろいろあるけど頭一つ抜けているのはシマノのシエナとアブガルシア製のカーディナルシリーズと思っています。回転だったりガタだったり質感だったりあらゆる所がちょっとずつ高級機に劣るだけで我慢出来ないほど劣る所はありません。D社は更に低価格のリールと1000円ぐらい高いリールのラインナップで前者は筆者なりの最低基準を満たしておらず後者はシエナやカーディナルとの差異が見いだせない。
誰か人柱お願い。
見た目格好良くて軽くて予備スプール付いてネジ込みハンドルでベアリングてんこ盛りの無名リール。

奥が足に色を塗ったシエナ。糸もオレンジにしてみました。手前右が旧カーディナルで手前左が今回買ったカーディナル
旧カーディナルの弱点は真鍮ハンドルで、いつのまにか腐食したのかメッキが剥がれてきました。

とは言えカーディナルの方がシエナより600円ぐらい安いから一概にシエナの方がいいとも言えません。3000円前後のリールでの600円差ですからね。
なんて思ってたらカーディナル3はアルミハンドルになってシエナに並びました。
なんて思ってたらそれだけじゃなかったんです。
何とねじ込みハンドル。
ただしカーディナルシリーズにはSTX、SX、Sという松竹梅のグレードがあってネジ込み式はSTXと SXです。Sは従来通り真鍮。
価格的には
カーディナル3 STX 5000円 いい予備スプール付
カーディナル3 SX 3800円 プラの予備スプール付
シエナ 3200円
カーディナル3 S 2600円
コストパフォーマンスを考えるとこれまではシエナがベストだと思っていたけど3800円のリールでねじ込みハンドルという飛び道具はズルすぎです。今回はカーディナルSX 2500Hをポチッとしました。
まずはいろいろ見ていきましょう。
【質感】
いきなりネガティブなことから始まります。
質感、と言うか塗装がイマイチで旧カーディナルより悪い。シマノシエナと比較すると2段階レベルが下ですね。
イメージ的にはシエナは今時のスマホみたいな質感。カーディナルは1000円ぐらいの置き時計みたいな質感。もしかするとカーディナルが平均的でシエナが優秀なだけかもしれません。

【回転】
またもネガティブな話です。
カーディナル3はハイギアになったのに伴い回転が重い。ハイギアが流行り始めた頃のシマノみたい。シマノの場合、マグナムライトローターの登場でハイギアの回転の重さが解消されました。マグナムライトではないローターでも形状を工夫してあるんでしょうね。最近のシマノはハイギアでも回転の重さは全く感じません。

もっともこれは空回しの話で筆者は店頭性能と言ってます。筆者は主にウキ釣りやちょい投げに使う予定だから仕掛け回収が早いハイギア化は歓迎します。
【スプール】
ノブを外すとスプール上面に溝があります。水がかかった時の対策でしょうか?

ドラグノブの隙間から水が侵入しても水は溝に落ちてドラグワッシャー部は浸水しません。コストにシビアな価格帯ですからね。もしそうだとしたらパッキンを使わずアイデアで被水対策したんだから賞賛に値します。
【予備スプール】
プラスチック製のスプールです。ウキ釣りの時は地べたに置き竿する事もあるんでキズに強い(もしくはキズが目立たない)プラスチック製のスプールもいいかもしれません。

どう使い分けるかなぁ?
冬場は毎週のようにヤリイカのウキ釣りをやるのでそこそこの使用頻度です。ウキ釣り用にナイロン巻いた標準スプール、たまにしかやらないちょい投げは使い古しのPEを巻いた予備スプールという使い分けかな。
【ハンドル】
ぶっちゃけねじ込み式でも供回り式でもガタはありません。ただし供回り式の場合、しっかり取り付ければという条件が付きます。
供回り式の旧カーディナルを例にすると筆者が適当に(自分では適度と思っている)取り付けた状態ではガタがあります。実はそこから更にネジが4分の1回転出来てそこまで締めるとガタは皆無です。ドライバーでネジを締める感覚に置き換えるとネジ山を壊してしまいそうな締め込み方です。
一度ハンドルを取り付けたら滅多に外さない人は供回り式でも問題ないでしょうが筆者はハンドルは外すまたは折り畳んで仕舞うタイプです。ねじ込み式はリールの回せば勝手に締め込まれるからいいですね。
気になったのはハンドルノブのガタ。分解図を見ると取り外せるみたいなのでマイナスの精密ドライバーでこじったらキャップを開けられました。筆者は普段ベアリングチューンなるものは滅多にやりませんが今回はシム調整のついでにベアリングも入れてみました。

と言うのも筆者の中で「のみ」悪名高きシマノのX-SHIP機構のせいで長年眠っているベアリングがあるんです。サイズは850ZZでシマノのピニオンギア下と同じサイズ。ピニオン上下のベアリングって要求スペックが高くて質の悪いベアリングだと異音がします。高品質と思われるミネベアの汎用ベアリングでも要求に届きません。シマノのリールってシャーって音がする事があるでしょう。経験上、3割はこのベアリングが原因です。以前、この症状が出たリールのベアリングを交換するのにケチってラジコン屋さんで買ってダメ、ネットでミネベア買ってダメ、結局シマノ純正を買いました。大して効果はないのに何でこんなところにベアリング使うんだろう。
その時のベアリングです。
【ちょっと分解】
取り敢えずリールを買ったら開けてみたくなりますよね。オシレーションギアが2段になっています。カタログをよく見るとスローオシレーションって書いてある。スプールの上下の動きが遅いやつ。かなり大昔、PEラインが新素材と呼ばれていたころシマノがスーパースローオシレーションというのを全面に押し出したけど時代が早すぎたみたい。平行に近い巻き方になるからPEがスプール内で食い込んでしまうトラブルが多発しました。今はPEの性能がいいからそんな事にはなりません。シマノも一旦やめていつの間にかしれっと復活してますけどね。

【ベール】
ベールの上げ下げの気持ちよさはシエナと比べて圧勝です。音出し機構も付いていて上げるとカチッと気持ちいい音がします。
ワンピースベール(アブ用語だとユニフローベール)化の改造を目論み中なので期待せずお待ち下さい
シマノ シエナとアブ カーディナル3のどちらがおすすめかと言うと・・・
質感と価格はシエナが優位だけど予備スプールとねじ込みハンドルの利便性は捨てがたい。
カーディナル3かなぁ。
イチオシは中間グレード SX
ネジ込みハンドルで予備スプールが付いて3800円。
Amazon
楽天
ナチュラムにリンク
今回はポイント消化のためナチュラムで買いました。カーディナルは安すぎて送料無料にさえなりません。無駄にエギとか小物とかも合わせ買いしてしまいました。

アブガルシア(Abu Garcia) カーディナルIII SX 2500H
下位グレードS
3000円以下の予算でこれよりいいリールを知りません。本文に出てきた旧カーディナルとはこれの2世代前のやつ。いいリールだと思いますが最初から巻いてあるラインはガチガチに固くて使い物になりません。百均のラインでもいいから巻き替え奨励。ライン代を考えるとシエナとの価格差が縮まるんだよなぁ。
上位グレードのSTX
予備スプールが格好いいです。明確に予備スプールの使用目的があるならSTXがいいでしょう。
シエナはAmazonより実店舗が安いかも。釣具ポイントの平常価格が3200円ぐらい。
巻いてあるラインはしなやかでかなり使えます。
2020年02月29日
3年ノーメンテのリールを分解してみた
ヤリイカのウキ釣りに使っているリールの糸を巻き替えるついでに分解・点検してみました。
アブガルシアの3,000円弱のリールです。
たぶん3年ぐらい使っていてほぼノーメンテといっていいかと思います。たまにウエットティッシュで拭くぐらい。
ノーメンテのリールは3年でどのくらい傷むものでしょうか。
基本的にコンクリートの地べたに置いて使いますがハンドルを下にする程度の配慮はします。

間違ってもボディ直置きはしていないからボディには目立った傷はありません。

普通に考えてハンドルノブは傷だらけになっているはずですが思ったほど酷くはありません。
メッキ装飾なしのまっ黒なラバー素材ですから。ただハンドルそのものはメッキが浮いています。アルミじゃなくて鉄(真鍮?)です。たまにじゃなく毎回拭いていたら結果は違ったのでしょうか?

スプールエッジとベールは小傷が付いています。知らず知らず地面に当てたんでしょうね。

ラインローラーはちゃんと回りますが汚れは出てますね。3年ノーメンテで固着していないんだから優秀なのかな?

ローターを外しました。汚れさえありません。
シマノのコアプロテクトとかダイワのマグシールドとかホントに必要なのか疑問になるけど、そこはリールの使い方によるんでしょう。
陸っぱりの置きざおウキ釣りと塩水を被りまくる船釣りではリールへのダメージは全然違うでしょうし。地べたへの置きざおも砂っぽい釣り場だと結構なダメージを受けるのは経験しています。

フタを開けました。

多少の汚れがあるものの綺麗なものです。ちょっと触ってみたけど油分が飛んだ感じもありません。ここまで開けたからには洗浄・注油したくなるけど面倒くさい。なにもせふたを閉めました。
決してメンテなんていらないと言いたいわけじゃないけど、リールって結構強い。
アブガルシア(Abu Garcia) スピニングリール 17 カーディナル II S2500.
ナチュラムにリンク

アブガルシアの3,000円弱のリールです。
たぶん3年ぐらい使っていてほぼノーメンテといっていいかと思います。たまにウエットティッシュで拭くぐらい。
ノーメンテのリールは3年でどのくらい傷むものでしょうか。
基本的にコンクリートの地べたに置いて使いますがハンドルを下にする程度の配慮はします。

間違ってもボディ直置きはしていないからボディには目立った傷はありません。

普通に考えてハンドルノブは傷だらけになっているはずですが思ったほど酷くはありません。
メッキ装飾なしのまっ黒なラバー素材ですから。ただハンドルそのものはメッキが浮いています。アルミじゃなくて鉄(真鍮?)です。たまにじゃなく毎回拭いていたら結果は違ったのでしょうか?

スプールエッジとベールは小傷が付いています。知らず知らず地面に当てたんでしょうね。

ラインローラーはちゃんと回りますが汚れは出てますね。3年ノーメンテで固着していないんだから優秀なのかな?

ローターを外しました。汚れさえありません。
シマノのコアプロテクトとかダイワのマグシールドとかホントに必要なのか疑問になるけど、そこはリールの使い方によるんでしょう。
陸っぱりの置きざおウキ釣りと塩水を被りまくる船釣りではリールへのダメージは全然違うでしょうし。地べたへの置きざおも砂っぽい釣り場だと結構なダメージを受けるのは経験しています。

フタを開けました。

多少の汚れがあるものの綺麗なものです。ちょっと触ってみたけど油分が飛んだ感じもありません。ここまで開けたからには洗浄・注油したくなるけど面倒くさい。なにもせふたを閉めました。
決してメンテなんていらないと言いたいわけじゃないけど、リールって結構強い。
アブガルシア(Abu Garcia) スピニングリール 17 カーディナル II S2500.
ナチュラムにリンク

アブガルシア(Abu Garcia) カーディナル II S2500
2016年12月20日
アブガルシア カーディナルはいかが?
とにかく安いリール
こういうキーワードで探すと目に止まるのが
アブガルシア カーディナル
スピニングリールはやっぱりシマノ、ダイワだよねって言われるけどそれなりに名前が知れたアブガルシアのリールがこれだけ安いと気になります。
ヤリイカのウキ釣りにS2500を2500円前後で購入しました。

結論から言うと高い回転性能を必要としない釣りに限りオススメです(^^;
ルアーフィッシングにはさすがにオススメ出来ないかな。
シマノだとアリビオ、ダイワだとワールドスピンが同価格帯だけどこれらに対するカーディナルの優位点は
① ベアリングが3個
この3個はリールの基本3点セットと言ってもいいベアリングでアリビオとワールドスピンは1個です。シマノ、ダイワの技術をもってしてもベアリング数の違いによる回転性能は埋めきれません。回転性能はカーディナルが上と言えるでしょう。
② 質感
アリビオはスプールの印字がシール。ワールドスピンはハンドルノブが我慢出来ないほど安っぽい。それに対してカーディナルは悪くありません。お世辞にも高級感があるなんて言えないけど大きな減点ポイントもありません。
③ 品位
ベールを上げたときのカチって音やドラグノブの音などちょっとしたところでカーディナルの方がいい。
過度な期待は禁物ですよ(^^;
約1000円高いシマノ エアノスに肉薄するかと言うと否定せざるを得ません。
と言うかエアノスが凄すぎるんです。
大袈裟な言い方だと筆者の釣りの9割はエアノスで何とかなります。
あれ、カーディナルを薦めているのかエアノスを薦めているのかわからない締めになってしまいました・・
今回買ったのはこれ

非の打ち所がないリール。

これもどんなもんか買ってみたい。
実は世界第3位のオクマ製 サフィーナ
こういうキーワードで探すと目に止まるのが
アブガルシア カーディナル
スピニングリールはやっぱりシマノ、ダイワだよねって言われるけどそれなりに名前が知れたアブガルシアのリールがこれだけ安いと気になります。
ヤリイカのウキ釣りにS2500を2500円前後で購入しました。

結論から言うと高い回転性能を必要としない釣りに限りオススメです(^^;
ルアーフィッシングにはさすがにオススメ出来ないかな。
シマノだとアリビオ、ダイワだとワールドスピンが同価格帯だけどこれらに対するカーディナルの優位点は
① ベアリングが3個
この3個はリールの基本3点セットと言ってもいいベアリングでアリビオとワールドスピンは1個です。シマノ、ダイワの技術をもってしてもベアリング数の違いによる回転性能は埋めきれません。回転性能はカーディナルが上と言えるでしょう。
② 質感
アリビオはスプールの印字がシール。ワールドスピンはハンドルノブが我慢出来ないほど安っぽい。それに対してカーディナルは悪くありません。お世辞にも高級感があるなんて言えないけど大きな減点ポイントもありません。
③ 品位
ベールを上げたときのカチって音やドラグノブの音などちょっとしたところでカーディナルの方がいい。
過度な期待は禁物ですよ(^^;
約1000円高いシマノ エアノスに肉薄するかと言うと否定せざるを得ません。
と言うかエアノスが凄すぎるんです。
大袈裟な言い方だと筆者の釣りの9割はエアノスで何とかなります。
あれ、カーディナルを薦めているのかエアノスを薦めているのかわからない締めになってしまいました・・
今回買ったのはこれ

アブガルシア(Abu Garcia) カーディナル S2500糸付き
非の打ち所がないリール。

シマノ(SHIMANO) 16 エアノス C3000(3号-150m糸付)
これもどんなもんか買ってみたい。
実は世界第3位のオクマ製 サフィーナ