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2017年06月29日

散々な1日。何事も経験・・はほどほどに。

前回の記事で人は経験した事がないものは怖いという事を書きました。

と言っても大した事じゃなくて
船から海に落ちた経験なんてないから自動膨張タイプのライフジャケットが膨らむまでの間、落ち着いていられるのかなんてわかんなじゃん。だから船釣りでは浮力材タイプを使ってんだ。
って記事です。


筆者は今年の春に1型糖尿病というちょっと厄介な病気を発病して食事の前には注射を打つのがルーチン化しました。
注射を打ち忘れた、または何らかの要因で打てなかったらどうなんだろう。
一度経験しておいた方がいいんじゃないだろうか?

そんなこと思ったのが間違いでした。
今、会社を早引きして家でグッタリしながらブログを書いています(^^;

注射なしで1日過ごしてみよう。
思いついて実験を開始したのは昨夜の夕食前。

【就寝前】
注射無しで夕食を食べました。
当然血糖値は高いけど「比較的」高いだけ。
何だ一食ぐらい平気じゃん。

【朝起きた直後】
血糖値は平常値になっています。筆者はインスリンの分泌がゼロではありません。
膵臓まだまだいい仕事してるじゃん。
注射無しで朝から砂糖たっぷりのドーナツを頂きました。

【昼食前】
朝のドーナツの影響が残っていて、血糖値はだいぶ高いけどまだ正常範囲内。
どうする。ここまでにする? 実験続行?
え~い。
せっかくだからもう少し続行してみよう。

むむ。食堂に行くとよりによってこんな時にカレーフェアとかやってます。どこぞの有名ホテルのチーフシェフだった人が来ていて本当に美味しそう。食堂のおばちゃんは男性相手だと結構大盛りにするんだけどあまりに美味しそうで
「ごはん少な目で」
と言えませんでした。


【午後3時頃】
立ちくらみ。
座ってもめまいが続く。
あ、多分これダメなヤツ(^^;
血糖値を測ると
あ、これダメな値(^^;

まぁ、そりゃそうだよね。
2型糖尿病(普通の糖尿病)は食事療法ですが、1型糖尿病(10万人に1〜2人のレアな奴)は注射依存なので基本的に食事制限はありません。
食事制限もせず注射もせず。
ダメに決まってます。

しかし血糖値が上がっても即座に異変を感じる事は無いだろうと思ってたけどあるんだね。
絶対値が高いとダメなのかなぁ?
急激な上昇がダメなのかなぁ?
今度の定期検診で先生に聞いてみよう。




ここまでは「いい経験が出来た」だけどこの後がダメで酷い目に会いました。
たかだか発症から3カ月の糖尿病初心者のくせに生意気な考えなのがいけません。

血糖値が上がったら注射すりゃいいんだよ。
ちょっと動き回れば血糖値は下がるんだよ。
こんな楽観的な考えだから
注射して念のため早引きして運動を兼ねて寄り道して帰れば万事OK。
って楽観的な行動をします。
「注射して」が安易でした。

100均で面白いものがないか物色していたら
「あれ、目の焦点が合わない。」
それでもそのうち良くなるだろうと店内をウロウロし続けて、いざレジでお金を払おうとしたら
「あ、すみません。」
お金を落としてしまいました。
「あ、すみません。」
お釣りを受け取るときまた落とした。

あれ、手が震えてる。
あれ、立っていられない。
あれ、冷や汗も出てる。

なんかヤバくね?
とうとうしゃがみこんで何が起こっているのかホント一生懸命考えました。
注射が効いてないのか?
血糖値が下がっていないのか?
なぜ?

いや、待てよ。
低血糖症じゃね?

冷静に考えると注射したのに飲み食いせず動き回るって一番やっちゃダメなことじゃん。
血糖値が下がらないんじゃなくて下がり過ぎ。
低血糖症というのは、体の中のエネルギー切れ。お腹が空き過ぎてクラクラしているのと同じ状態です。
しかし低血糖症ならすでに何度か経験済み。ここまで酷いのは初めてだけど対処は簡単。

糖分を補給しろ。

何か食べれば10分で回復します。緊急時の為にブドウ糖なるものもバックに入っています。そして今が緊急時です。


ここで欲が出ました。
1型糖尿病は「食べる前に打つ」が鉄則なので間食は出来ません。正確には、注射すれば間食してもいいけど注射はやっぱりイヤ。

一応、言っておくと1型糖尿病は生活習慣病じゃありません(^^;
間食出来ないのも苦では無いけど・・・

低血糖症は間食のチャンス(^^;
バッグの中には緊急用のブドウ糖がある。
そして今が緊急時。

口に放り込め。
それで、手の震えは止まる。
立ち上がれる。


イヤだ。
ブドウ糖ですよ。食品名じゃなくて物質名。そんな物でチャンスを捨てるのは勿体無い。
這うようにコンビニに辿り着き、震える手でじっくりと糖分補給出来そうなものを吟味します。
「ゼロ」じゃないコーラ。
「無糖」じゃないチョコレート。

目移りしてなかなか決まりません。

シュークリームを手に取ったらまた落としてしまったので購入し美味しく頂きました(^^;

その後は周りの白い目に耐えながら電車の優先席に座り、家に辿り着いて今に至ります。

経験値は上がったけど散々な1日でした。



さて目下の次の課題は夏をどう乗り切るか。
コレ買ったけどレビュー書くかどうか悩み中。
釣りブログでインスリンクーラーに興味がある人なんていないよねぇ。


  
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Posted by HiroZo at 19:38糖尿病

2017年05月14日

ダイワの超小型クーラーボックス スノーライン S300Xが役立った

ダイワのクーラーボックスには何に使うんだそれ? というサイズのものがラインナップされています。
スノーライン S300X


容量2.9L、縦型という変わったクーラーボックスで何かの機会に使えるかもと思って買っちゃったけど何かの機会が訪れる事なく1年以上経ちました。

ナチュラムにリンク。3500円弱。

ダイワ(Daiwa) スノーライン S300X




しかしここに来て何かの機会が訪れました。
と言っても普通の人は「ふーん」以外の感想はないでしょう(^^;

さて1型糖尿病初心者の筆者としては間も無くやってくる夏に向け対策を練らなければならない事があります。

インスリン注射の車内での保管

1型糖尿病は食事の前に注射ってのがルーチンなのでインスリンを持ち歩くんですが開封後は常温保管。説明書には0度から30度って書いてあります。
車内に放置は望ましくないけ「絶対車内に放置しません」なんて宣言しても守れるわけがありません。

本日午前中、一つテンヤに行って来ました。

早速、車内にインスリンを放置する機会がやって来たんです。出船は5時、帰港13時。船中で食事はしません。
潮も被ればエビも魚も触るし出来れば船にインスリンを持ち込みたくありません。

前置きが長くなりました。
2.9Lのクーラーボックスが役立ちました。
「ふーん」でしょう(^^;

インスリンは普段バックに入れて持ち歩いています。


中には血糖値測定器や糖尿病手帳、針、ブドウ糖など必要なものが色々入っています。このバッグがピッタリ入りました。



活躍の場が出来て良かった良かった・・
ではありません。
ピッタリすぎて保冷剤が入らない・・
冷やしたいわけじゃなくて常温をキープしたいだけなので小さい保冷剤を入れておきましたが完全に溶けてました。

皆さんいつも本ブログ経由でお買い物ありがとうございます。おかげでナチュラムのポイントがあったので5Lのソフトクーラーボックスをポチりました。


後日レビュー予定ですがさすがサーモス、ソフトクーラーとは思えない保冷力があるらしいですよ。

2017/5
ナチュラムで税込1480円
どうしたナチュラム。アマゾンより安いぞ。

サーモス(THERMOS) ソフトクーラー














  
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Posted by HiroZo at 00:59糖尿病

2017年04月26日

エライ事になった。人生初入院。

随分とブログの更新が滞っていましたがちょっとエライ事になっていました。
入院していたんです。

やたらのどが渇く
体重が10kg以上減った
視力が著しく落ちた

等々で病院に行ってみたら即入院で

1型糖尿病

先生との会話
「糖尿病は1型と2型があって・・」
「はぁ」
「1型は生活習慣と一切関係なくて・・」
「はぁ」
「1型ってのは珍しい病気で・・」
「はぁ」


筆者も糖尿病初心者なので解説は省略しますが、1型ってのはなかなか大ごとなんです。

「1型糖尿病って治るんですか?」
先生に聞いてみたところ
「今の医療技術では治りません。」

それを聞いて即座に思ったのが
「ふ~ん。今はなんだ。」

いずれ治るに決まってるじゃないですか。

技術の進歩を舐めんなよ。

ネットを見ると1型糖尿病歴うん十年という方もいらっしゃって血糖値コントロールには苦労されてきたみたいです。

筆者は超即効型インスリン注射ってのを処方されました。食事の直前に打ちます。
さぁ食事するぞって時に打てばいいんです。ほんのひと昔前は超がつかない即効型だったんだって。注射してから効き始めるまで30分。つまり食事の30分前に注射しなければならなかったらしい。朝の時間がない時って大変だったんだろうなぁ。外食はどうするんだろう。ファミレスに入って注射して30分ご飯お預けだったりしたのかなぁ。

血糖値をコントロールするために、1日4回血糖値を測定します。これが地味にストレスだけど、昨年末(2016/12)にリブレという商品名の血糖値測定器が日本でも認可されました。腕に付けておけば15分毎に血糖値を測定してそれを読み出すと血糖値の変化がグラフで表示されるという優れもので、早速使ってみることになりました。
食べたものや、運動の有無などで血糖値がどう変化するか一目瞭然です。

アンドロイド端末でも読み出せます


言いたいのはほんの数年でこういう技術革新が起こっているって事。

筆者が平均寿命まで生きるとして・・

筆者が死ぬまでには、1型糖尿病は治る病気になっているでしょう。
完治に至らないとしても、食事毎のインスリン注射から解放される日は間違いなく来るでしょう。

医学は専門家じゃないので「治る病気になる」というのは希望的観測ですが、技術という観点から言うと「インスリン注射から解放される日が来る」のは間違いないと断言します。

血糖値をサンプリングする機械はリブレがすでに実用化されています。
超即効型インスリンも存在しています。

原理だけで言えばサンプリングした血糖値に応じた量のインスリンを体内に供給する機械が出来ればいいわけですね。
極端な事を言うと技術的に解決しなければならないのは小型化と安全性だけです。
簡単じゃないけど道筋さえ見えないって訳ではありません。サンプリングした血糖値をクラウドに送りインスリン量を演算してフィードバックするなんて事も出来るかもしれません。利用者が増えればクラウドに送られたデータがビッグデータ化して演算精度が上がりどんどん自己進化していく機械にだってなり得ます。

1型糖尿病歴が1ヶ月未満の筆者でさえこの程度の事を思いつくんです。その道のプロの技術者さん達はもっともっと高度な研究開発をしている事でしょう。


技術の進歩を舐めんなよ。



2017/4/27 追記
技術の進歩を舐めていたのは筆者でした。
「インスリン 自動」
で検索したらすでに去年アメリカでこういう機械が承認されたらしいじゃないですか。

そりゃそうだ。
素人が思い付きでインスリン自動投入機の原理を想像出来るんだもん。世界の猛者技術者が手を加えて見てるわけないですよね。

やっぱり技術って面白い。

もしあなたがちょうど進路決定の岐路にある若者なら・・

理系に進もう!









  
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Posted by HiroZo at 23:52糖尿病