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皆様のおかげで貯まったポイントを使いストラディック C3000を購入したのでレビュー記事を書くことで還元したいと思います。
しかし本ブログは
「リール改造」ブログですので使用感などのレビューは他の方に期待してリール改造マニアっぽく分解記事にしてみました。
ナチュラムから
届いて1時間後に分解する勇気を褒めてください。
【スプール】
ストラディックが軽いのはきっとギアとローターのおかげだと思っていたら違いました。
スプールがチョー軽いんです
各種CI4+のスプール級の軽さです。
総じてC3000のような深溝のスプールは構造上軽いのですが11バイオマスターが44gだった(たぶん)ので大幅に軽くなっています。前方にあるスプールが軽くなると持ち重りしないんです。
【スプール受け】
スプール受け部分は11バイオマスターと同じです。
プラスチックカラーをベアリングに交換するというのが定番になるんでしょうか。
【ローターナット緩み防止】
上の写真をもう一度よく見て下さい。
ナットの緩み防止の部品が付いています。
最近のシマノのローターナットは逆ネジになっていて緩みにくいのですがそれでも緩む事があります。
友人Aは釣り場でローターがガタガタし出して何事かとスプールを外して見たところ、それが災いしてドラグノブを海にポチャンと落としてしまいました。
この緩み防止はありがたいですね。
と思ったら
単なる緩み防止ではありませんでした。
パッキングがナットの隙間から水が侵入するのをシャットアウトしているんです。
ストラディックの宣伝文句は
「永遠に変わらない巻きごこち」
ですがこんな所にも配慮してありました。
【ローター】
ローターは48g
11バイオマスターが51g
なので微妙に軽くなりました。
11バイオマスターに付けてみます。
ナットが止まりません。
残念ながら互換性なし。ただ鼻が伸びたようなこのデザインはどうなんでしょう。
今はカッコ悪って思いますが1年後ぐらいには従来のローター形状が古臭く感じるんでしょうね。
【ローラークラッチ付近】
シマノ用語でコアプロテクトと言って撥水性を持たせる事で水の内部への侵入を防ぐそうです。
カタログを見た時は撥水加工で防水出来るの? って思っていましたが撥水加工はオマケで
重要なのはこの形です。
キャップを被せるような形なので水が入るわけがありません。
説明が分かりにくいですか?
それでは11バイオマスターと比べてみましょう。
左がストラディック、右が11バイオマスターです。
今までのローラークラッチは2ピース構造で隙間も沢山あったのが新型ではスッキリした形になりました。
さらに
パッキングが入っているという念の入れようです。
残念なのが
ローターを逆回転させるツマミがなくなりました。
新型ローラークラッチの構造上、仕方がなかったのかコストダウンなのか・・
おそらく両方でしょう。
しかし
シマノは宣伝下手ですね。
個人的見解ですがダイワのワンウェイクラッチ部分は異物の侵入に弱いんです。
「カルディアKIX 」「逆回転」で検索してみると山のように引っかかるはずです。その弱さを克服するために開発されたのがマグシールドなんです。たぶん・・
それに対してシマノのワンウェイクラッチは従来品でも
水がかかったぐらいじゃビクともしません。
それがさらに強くなったんだから極めて優秀なのに
シマノ コアプロテクト
・撥水加工で防水性能が上がりました。
より
ダイワ マグシールド
・
全てのリールが過去になる。
の方がお客さんに響きますよね。
【ネジ】
いよいよネジを・・・
まさかのトルクスネジ
分解するなという事でしょうがリール改造マニアは動じません。
あるよ。
しかし中を「開けるな」はわかりますがこのネジまでトルクスネジと言うのはいかがなもんでしょう。
リール改造マニアじゃなくてもボディガードだけ新品に交換する人はいると思うんですが・・
ガード部の下にも2つネジがありましたが普通のプラスネジ。
トヨタだったら工場から怒られそうな設計です。
生産性悪いだろう。
やるならボディの4本は全部トルクスネジでお客さんも外すであろうボディガードのネジはプラスネジです。
【Gフリーボディ】
ウォームシャフトが上に来ることで持ち重りしませんと言うのが宣伝文句ですがこんな数gのものが上に来たって誤差範囲だよ、と思っていましたが
これも間違いのようです。
写真を見て分かるようにスプールシャフトより
下には何もなくなったのでボディが後ろ側にせり上がっていますね。
その分、下が軽くなったんでしょう。
従来だと・・
あれ、リール改造マニアのブログのくせにリール内部の写真が見つかりません。
この"くだり"の為にリールを分解して写真撮るなんて面倒くさい。
あった、あった。
スプールシャフトより下にごちゃごちゃと部品があったんです。
【メインギア】
HAGANEギアです。
従来CFギアと呼んでいたギアで軽くて強いギアです。
11バイオマスターに入れてみます。
残念ながら蓋が閉まりません。
どうやらセフィアCI4+なんかと同じギアっぽいです。
セフィアCI4+ にメインギアを入れてみたらちゃんと噛み合うしハンドルもピッタリでした。
【ピニオンギア】
上がストラディック、下がセフィアCI4+ です。見るからに違うので互換性なし。
しかしベアリングより下の部分の長さの違いはどこかで見ました。
そう。11バイオマスターです。
上がストラディック、下の汚いのが11バイオマスター。
ベアリングより上の長さが違うだけっぽいので
11バイオマスターに入りそうです。
実験したところ
入りましたがナットからピニオンが飛び出ます。
下死点までスプールを下げるとスプール受けが当たっているような当たっていないような・・・
実際にスプールを付けると下死点でカツンカツンと音がします。
残念。干渉します。
削ればなんとかなると思うのでツワモノ改造マニアの方は試して見て下さい。
【ボディ】
シマノのアルミボディと言えばアルミハイブリッドボディでした。
脚側がアルミで反対側がプラスチックです。
ストラディックのカタログにはハイブリッドの文字はありませんが実際はどうなんでしょう。
プラスチックです。
ハイブリッドボディに関しては賛否両論ありますが私は賛否派です。
力がかからない側はプラスチックにして軽くなる方がいいです。
それにハイブリッドボディって地味だけど熱膨張率も硬さも違う材質を面と面で貼り合わせて防水性を確保するんだから技術的には難しいんですよ。他社はやらないんじゃなくて出来ないんです。たぶん。
リールの強さはそのままでリールは軽くなってお客さんは喜ぶ。シマノはコストダウン出来て利益が増える。
WIN-WINの関係でモノ作り日本らしい技術だと思いませんか?
【ハンドル】
ストラディックの写真を見た時はアルテグラと同じハンドルにしてコストダウンしたんだぐらいに思っていましたが
手を抜いていません。
よく見るとツバの部分は変わった形ですがそれはどうでもよくて驚いたのがここ。
パッキングが入っています。
「永遠に変わらない巻きごこち」のために水の侵入はシャットアウトします。
しかし
シマノは宣伝下手ですね。
ダイワはマグシールドベアリングで水の侵入をシャットアウトしているのに対してストラディックはパッキングです。
高価なマグシールドベアリングよりよっぽど理にかなった防水対策だと思いますが
・パッキングで防水性能が上がりました。
より
・全てのリールが過去になる。
の方がお客さんに響きますよね。
【その他】
分解時には確認しませんでしが展開図を見ると他にも11バイオにはなかったパッキンが随所に入っています。
【まとめ】
①
「永遠に変わらない巻きごこち」の宣伝文句に偽りなし
丈夫なギアを採用しただけでしょうと思っていたけど実際は細かいところに配慮の跡がありました。
②
ストラディックは改造の楽しみがない!!
よって
「釣りが趣味」という方
ストラディックはお勧めです。これ以上何を望むというのでしょうか。
「リール改造が趣味」という方
絶対買っちゃダメ。
追記
15ツインパワーと比較して見ました。ベアリングの有無なんていうどうでもいい箇所を除くと
ツインパワー
・
金属製の(足付き)
ボディ 152番
・プラスチックの(足なし)フタ 72番
これはプラスチックなのか金属なのか調べてません。02ツインパワーだったか08ツインパワーだったかでプラスチックだったので16ツインパワーもプラスチックなのかなと・・
ストラディック
・金属製の足付きフタ 138番
・
プラスチック製の足なし
ボディ 95番
パーツの名前って面白いでしょう。
金属側はフタなんです。
これしか違いが見つかりません。
ストラディックの構造だとピニオンやローターなどはプラスチックボディにくっついていてそれが金属製の足にネジ止めされていますが、ツインパワーは金属製の足に直接ローターがくっついています。
理屈上はツインパワーの方が強いのでしょうが相当な極限状態でしか違いがわからないでしょう。
以前はバイオマスター以下とツインパワー以上では構造が違い
全く別物でしたがストラディックではその壁がなくなり
ツインパワーに肉薄しました。いろんなパーツに互換性がありそうです。
細かい事を言うと摺動子のガイドがツインパワーは2本、ストラディックは1本です。
抵抗って意味だと1本の方がいいですよね。
Gフリーボディの前は11エルフだって2本あったわけじゃないですか。
想像ですが
ステラでGフリーボディを開発する時
「新構造だとメインシャフトとガイドは離れてるから1本でいいんじゃないの?」
「いやステラで勝負は出来ないよ。」
なんて会話がシマノ内でありステラは2本。
ツインパワーは(たぶん)ステラと同じ金型なので仕方なく2本。
ストラディックで新しい金型を起こす時に1本にしたらなんら変わらないので
「部長、1本減らしても何も変わりません」
「よし、外せ。」
なんて会話があったのかな?
想像ですよ。
筆者の周りではステラやイグジストを試作品、普及機を量産品って呼んでます(^^;
軽量モデルも出ました。
ストラディックCI4+
ここからお買い物して頂けると助かります。
時代は移り行きます。
19ストラディック
シマノ(SHIMANO) 19ストラディック C3000HG
いきなり35% Off 税込 16,848円 2015/7
個人的にはこのサイズも気になります。
シマノ(SHIMANO) 15 ストラディック 4000XGM
PE1.5号が200m巻ける「M」です。
このサイズってエクスセンスBBにしかなかったんですよね。(たぶん)
サイズに迷ったら下をクリック。ナチュラムに飛んでストラディックを検索した結果のページになります。
ストラディック