リールの何を改造するの? ベール編

HiroZo

2014年08月18日 22:23

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今回はベール交換について記載します。シマノのリールが対象です。

まずリール改造の目的ですが
・回転性能アップ
・耐久性向上
・軽量化
・チューニング
・見た目向上
・1人でニヤニヤしたい
などがあります。

ベール交換改造の主なものはワンピースベールと呼ばれる途中に継ぎ目がないベールに交換するというのもです。

ライントラブルを未然に防ぐという意味で目的はチューニングになります。
当然、見た目向上も目的です。
ではベールにはどんな物があるのでしょう。

【クラシックベール】


なんて呼べばいいのか分からないのでiPodっぽい名前にしてみました。
昔ながらのベールです。
信頼と実績で多くのリールで採用されていて写真を見て分かるようにラインが階段を降りるようにラインローラーに到達します。
機能性は素晴らしいのですが見た目が古臭くていけません。


【ダイワのベール】


ちょっとここでダイワのベールについて記載しておきます。
ダイワ用語でエアベールと呼ばれるこのベールはシマノのようにワンピースではなくツーピース構造です。
それじゃあシマノの方がいいのかと言うとそうではなくシマノは仕方なくワンピースなんです。
ダイワのベールはシマノより太いですよね。何故かというと中空になっているからです。
中空なのでツーピースの継ぎ手部分は穴の中に入るんです。
そうするとラインは階段の降りるように、と言うかスロープを降りるようにラインローラーに到達します。
見た目も先進的でよく出来たベールです。

【ラインカッターベール】


07ナスキー改造記事にも書いたシマノの悪名高いベールです。
見た目はいいのですが機能的には最悪です。
ダイワと同様ツーピース構造ですが継ぎ手の向きが逆です。
ラインはラインローラーに到達するために継ぎ手の段差を登らなければなりません。
ここにラインが引っかかるとラインが切れます。
シマノもシマノのリールも好きですがこのベールだけは絶対ダメです。
このベールを採用している02アルテグラ4000でラインがタカ切れしたとき抗議の意味を込めてメーカー修理に出したところまさかの無償修理でした。
やっぱりメーカーも問題意識を持っているんだなと思っていたら07ナスキーでもまだこの欠陥ベールを採用したのです。
ささやかな抗議のため1年位シマノ製品を一切買いませんでした。
安心してください。
07ナスキーを最後にこのベールは採用されていません。

【ワンピースベール】


文字通りワンピースなので継ぎ目がありません。
スロープを滑り降りるようにラインがラインローラーに到達します。
見た目と機能性を高次元で両立しています。

【12アルテグラのベール】


今までにない形のベールでネット上でも意味不明扱いされています。
12エクスセンスCI4+のワンピースベールと交換する人もいるようです。
でも私はこのベール好きです。

ここから色々、断定的な書き方をしますが全て想像だということはご了承ください。

このベール形状の理由はコストダウンです。
ラインカッターの失敗を挽回するために開発されたワンピースベールですが高コストなんです。
金型に材料を流し込んでハイ完成じゃなく何らかの後工程があっても不思議ではありません。

それに対して12アルテグラのベールはよく見ると針金が二股に分かれたような形ですね。
サクッと作れます。つまり安く作れます。
ラインはその針金からアーム固定軸カバーという部品を経てラインローラーまでスムーズに渡されます。

もしあなたが技術者で
「機能性を保ち」「見た目が格好よく」「安い」ベールを開発しろと言われてこの構造を思いつきますか?
ワンピースベールは確かに素晴らしいのですが技術者だったら容易に思いつく形状です。

私が12アルテグラのベールが好きなのはシマノの技術者に敬意を抱いたからです。


【どの機種から流用するの?】
自分のリールのローターの形を見て同じ形の歴代バイオマスターから選べばOKです。
なぜバイオマスターかというとベール取り付け部分の色が無難なシルバーだからです。
例えば10ナスキーに10エクスセンスCI4のベールは付きます。
でもシルバーのナスキーにエクスセンスの黒いベールは似合わないんです。

エクスセンスCI4のベールは取付け部分が黒い

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